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となりの国

特に自分に課した取り決めもなく、自由に世界を旅しています。よかったら

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メキシコシティから再出発にて、そのブランクとホテル

さて、愛しのプラスチックオカリナもようやく届きましたよ。



本当に待ちに待ちました。


3週間くらい待ちました。



で、やっとメキシコシティから出ることができたのですが…



とりあえず西に向けて自転車を走らせたわけですね。


某地球の歩き方によると66kmで隣町に着くと書かれています。


それなら1日で着いちゃうわ。楽勝だわ。



と、意気揚々とチャリをこいでいたのですが、





数十分後、



なんじゃこりゃー!!!



目の前に立ちはだかる壁の数々。


まずですね、





「3週間のブランク」


これですわ。


思っていた以上に体力が落ちているのです。


たしかに毎日屋上でネコと遊んだりハーモニカやオカリナを吹いたりしてだらだらしていた。


そのつけが今ここできてしまったのか。


しかしそんなに後悔はしていません。


無理して体調を崩したら元も子もないので。


メキシコシティは空気が悪いのです。





そして、


「標高の高さ、空気の薄さ」


ちょっと漕いだだけで息が切れます。


体に力が入りません。


段差や階段で自転車を持ち上げられず、まわりの人たちに手伝ってもらう始末。


とにかく体に負担がかかるのです。





それから


「とにかく登り坂」


しかも急勾配!


なにこれ!? ダメ押し?


体力がきてしまっているので、自転車を押して歩くしかありません。





もひとつ、


「毎日昼過ぎの雨」


ふつうの雨ではありません。


ただもう豪雨。


スコールかっての。出歩けないじゃんかよー。


今のところ運良く濡れずに済んでいますが、走る時間が見る見る減っていきます。





これら見事な連携効果で、お隣トルーカ(toluca)に付くまでに3日かかってしまいました。


もうすぐ『死者の日』という祝日があるので早く進みたかったのに。




しかしここでわかったことが。


この間、通りがけのホテルに毎回泊まっていたのですが、


メキシコのモーテルは部屋が広くて設備がいい。


かつ安めのところが多い。




これまで2回ほど泊まったのですが、その印象を書き出すとこんな感じです。


2階建てで1階が車庫になっていて、扉は全自動で閉じます。


自転車も余裕で置けちゃいます。(北米では部屋に入れないといけなかった)


2階に部屋があり、場所によっては眺めがいいです。


係員が扉の開け閉めや管理をしているので、部外者が入ってくる恐れは少ないと思います。


値段は200~400ペソくらい。探せば100ペソ台のホテルもあるので、値段的にはそこそこでしょうか。




今回泊まったのは240ペソの、ハイウェイ上にある片田舎のモーテル。


ここの看板にはホテルと書いてあるので、他のところでも注意が必要です。(Auto Hotelと書かれている所もある)


普通のモーテルとちょっと違い、ラブホテルも兼ねてるのか、灰皿にコンドームが…


テレビはモザイク無しのえっちい番組が見放題。


入り口にバーがあるらしく、ルームサービスでアルコールが頼める次第でして。


楽しい一日を過ごしました!

※12ペソ=1ドル 1ドル=100円 つまり240ペソ=2000円くらいか





メキシコ情報おわり。





こっちの宿はチェックアウトが12時~1時が多いので、ゆっくりできるのもいいですね。


と、このように出発がますます遅くなるのでした。


p.s. ゴムがサービスで置いてあるホテルは結構あるみたいです。(後日談)
   さすがメキシコ。

   それと、モーテルは時間で区切られているところもあるので、事前に確認しないと12時間後の夜中に叩き起こされて2倍の値段を払うことになるかもしれません。

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ねことにんげん

ネコがいました。
白とグレーの、臆病なネコです。


ネコは宿の広場の隅っこで、物音にビクビクしながら一人で遊んでいました。
そこへ人間が近づいてきて、ゆっくりしゃがみ込みました。
なにをされるかと身構えたネコですが、人間はそのまま動かず、何もしません。
チラチラとネコのほうを伺っているようですが、動く気配はありません。

そのうちじっとしていることに飽きたネコは、高く詰み上がったゴミ袋をよじ上ろうと思案しました。
しかし臆病なネコは、そのような思い切った行動をとることができません。
すると人間がゆっくりと動き出し、ネコが足をかけていた靴箱のふたをあけて、指をさしました。
ネコは気を使って、箱に入りました。
体にピッタリ、
とまではいきませんが、まあまあいいサイズの箱です。

人間が階段を上がっていってしまったので、ネコは少し後ろからついていってみることにしました。
3階へ行くと、他の人間がなでてくれたり、ネコのご主人が出てきたりして、この日はその人間のことを忘れてしまいました。


次の日、人間は本のいっぱいある部屋で座っていました。
ネコは、日頃よく見る他の人間がいつものように音楽を演奏しているのを聞きにいったところ、昨日の人間も一緒にいるのを発見しました。
音楽を演奏していた人間がやさしくなでまわしてくれ、眠たくなったので彼といっしょにねました。

しばらくして目が覚めると、一緒に寝ていた人間はいなくなり、かわりに昨日の人間が目の前でこちらを見ています。
ネコは寝たふりして、その場をやり過ごすことにしました。
しかしどうにも相手は動こうとしないので、寝たふりをやめ、毛繕いに集中することにしました。

隣からまたまた別の人間がやってきて、ネコの体をゴロンゴロン転がしながらなで上げ、毛の手入れの邪魔をします。
しょうがないので彼女の手もなめてあげることにしました。
しばらくそうして、そのままネコは別の部屋へと連れて行かれたのでした。


その日の夜、ネコはいつもの見回りに励んでいると、通り道に例の人間が座ってパソコンを触っていました。
ネコは人間の口元に鼻を寄せ、なにかおいしいものを食べたか確認して挨拶します。
人間がいいにおいのする何かを飲んでいることはわかりましたが、ネコはそれをもらえないことをわかっていたので、そのまま屋上へとあがりました。

しばらく夜風に当たり、暗くなってきた頃、ネコが急な階段を慎重に降りて下へ行ってみると、まだ人間はそこにいました。
画面に映った明るい線が気になったネコは、キーボードの上に足を置こうとします。
人間はなにか言葉を発しながら、その場を見守っているようです。
近くで別の人間がとつぜん現れ、びっくりしたネコはその場を少しだけ離れるのですが、やっぱり気になるらしく、パソコンを見つめ、そして人間の方を見ました。
しかし人間はネコの目を見ようとはしてくれません。
ネコはすぐに見回りに戻りました。


二人の仲は、ほかの人間のようになでてなでられるような親しいものではありません。
ただ通りすがりに軽く挨拶をかわしたり、お互いなにをしているのか見に行ったりする程度の、つかず離れずといったものです。

きっとその人間がいつかいなくなっても、ネコはすぐに忘れてしまうのでしょう。
それが二人の間柄なのですから。

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メキシコシティという迷路を抜けたい、2

さて、こちらに来てからというもの、やることが山ほどあります。

まず優先すべきはエニグマ君(自転車)の修理。
もし直らなければ新調し直すか電車バスで行くか他の手を考えるか…とにかくこれしだいで次の旅が大幅に変わってしまいます。

自転車の名前はここで初出ですが、じつはフェアバンクスで買った時からつけていました。
ちょうど泊まっていたホステルの白い犬リンゴ君に、
自分が名前をつけるとしたら「エニグマ」かなぁ
と第一印象で考えていたので、それをこの白い自転車にそのままつけた形です。


次にやらないといけないこと、それは
・ガスカートリッジ
・ロードマップ
・スペイン語辞書
・その他キャンプ道具
・ライトの電池
・毛抜き
・デジカメのスタンド(フニフニ動くやつ)
・オカリナ
・Tシャツ
・いいアクセサリーがあればそれ
を見つけなくてはいけません。
これらを毎日毎日道に迷いながら探すとなると、本当に骨が折れる。

オカリナはお土産用のお飾りのようなものしかなかったので、もういっそネットで取り寄せることにしました。
3ヶ月も探してるんだし、さすがにもういいかな、と。
なのでここにまだ1週間は滞在しなくてはならないのです。
はやくこの街を出たいんですが、なかなかうまくは事が運びません。

他にやらなくてはならないこととは、
バンクーバーで買ったハーモニカの練習です。
とりあえず単音をだすのとベンドをできるようにならなくては、このハーモニカで曲を吹くことすらままなりません。
宿の図書室にビオラがあったので、それももう少し触ってみたいですね。

それからホステルで飼われているネコと仲良くなること。
これ大事。
だいぶ仲が良くなってきたように思うのですが、ネコの気持ちはよくわかりません。
今度ネコとのふれあいについてブログを書こうかな。

他の旅人のブログで見た大きな本屋にも行ってみたいので、地図を探すついでに覗きにいこうとも思っています。


とにかくですね、空気が悪く人も多いこの場所を脱出したいのはやまやまなんですが、まだ時間がかかりそうです。

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メキシコシティという迷路を抜けたい、1

飛行機でメキシコシティに着き、重い荷物(自転車)を運びながらホテルを目指します。

夜の9時半に着く予定でさすがに危ないだろうとホテルを予約していたのです。

荷物チェックのゲートを出ると、いきなり一人の男に英語で話しかけられます。

どうやら今別の客待ちで暇してるから、なにか困ったことがあったら手伝うよ!

ということで、ホテルの場所を聞いてみました。
すると、

すぐ近くにあるよ、たしか4番出口だったと思うけど…ちょっと待ってね今確認してくるから!

と、レンタカー屋のところまでわざわざ聞きに行ってくれました。
そして戻ってきて何度もホテルの場所を言ってくれた後、

よかったらチップをもらえると嬉しい

と、こちらに来て初のチップねだり。来ましたよこれ!!
メキシコ通貨のペソは大きいのしか持ってなかったので、残っていたカナダドルのコインをあげました。


壊れかけの段ボールをヒイヒイ言いながら運び、4番出口へ向かったところ、予約したホテルの無料シャトルバスが迎えにきてくれるそうです。
さすが高いだけあった。

その日は疲れたのですぐに眠りたかったのですが、パソコンで作業をしなければならず、寝るのが遅くなってしまいました。


次の日、室内で自転車を組み立てます。
と、ここで重大なことを発見。
なんとペダルの片方の穴が削れてしまってはまらないではありませんか。
これでは自転車をこぐことができません。

しょうがないのでそのまま押していくことに。
しかしセントロ(ダウンタウンのことか?)までは遠いというボーイの言葉。
そしてここら辺、道がガッタガタなのね。
歩道の段差が、日本に比べたら断崖絶壁ってほど高いし、変なとこにへこみや出っ張りがあるから大変です。
大変すぎて、今度は荷台が壊れました。

この日は道に迷い、人に聞きながらウロウロしているともう夕暮れ。
夜になる前にと、近くにあったモーテルで宿泊。330ペソ。
高いけどカナダアラスカに比べたら、ね。
この値段でなかなか豪華なところでした。

ここら辺はパン屋が充実しているらしく、あっちこっちに菓子パンが売られています。
いくつも買って夜と朝のご飯にしましたが、当たり外れが大きく、今回は半々の引き分けといったところでしょうか。
昼に食べた屋台のタコスが、5ペソなのに大きくておいしかったのですが、とてつもなく辛くてこの先やっていけるのか心配になりました。
日本のカレーの甘口すら辛くて食べれないのです。
チリペッパー王国のメキシコ、大丈夫か!?


次の日も迷いに迷い、なんとか聞いた道をたどっていくと無事、安ホステルの日本人宿ペンションアミーゴに到着です。

同日にチェックインした人や他2人と一緒にルチャリブレを見に行きました。
日本人レスラーも数人いて、勝ちどきにマイクを手に取り、

何言ってんのかわかんねーんだよ!!!

と大声を張り上げてフィニッシュしたときが非常に印象的でした。


その後4人で屋台をまわり、この日は眠りについたのでした。

この時は知らなかったのですが、ここはかなりの高所らしく、どうりで息が切れるは夜になったら頭痛はするは、ずっと風邪だと思っていたので少し安心しました。


こうして長い長いメキシコシティの3日間は過ぎ去ったのです。

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さようならカナダ、こんにちはメキシコ。え?アメリカってなんだっけ?

バンクーバーはさすが都会というだけあって、みんなオシャレですね。
自分が恥ずかしくなるくらいでした。
日本の制服のような服を着ている女の子たちがいたけど、向こうでも制服ってあるのかな。
それとも流行だったのだろうか。
みんな脚が長いせいか、それとも膝上にするためにスカートを上げすぎているのか、少し変な感じだった。


バンクーバーのラスト日、ホストの一人の女性に
泊まるはずだった次の日の半額分を返してもらい、
大きな荷物を載せられるタクシーも呼んでもらった。
「すぐに来るから」と言って両手でグッとする。
ノリのいい人だった。

タクシーに乗り空港へ。
運転手とメキシコやグアテマラのことや旅のこと、女性の胸の話等しながら20分くらいで着いた。

荷物を預け、超過分(自転車)の手数料を払い、レストラン街へ向かう。
意外にもここには日本人が多く、修学旅行で来ている学生達も見かけた。
それ以外にも中国人やターバンを巻いてる人たち、ヨーロッパ勢など無数の人種がここに集まっていた。
看板にも中国語が添えてあったので、中国からの旅行者が多いのだろう。
漢字が共通している日本人にもところどころ理解できるので助かる。


ボーッとしていたらあっという間に搭乗時間が来る。
シートは窓から2番目、メキシカンっぽい男性と英語を話す日本人っぽい女性に挟まれる形になった。

前の席に付いている液晶画面を触っていると、隣のメキシカンさんが説明してくれた。
飛行機が上昇してから数分、メキシカンさんの様子がおかしい。
どうやら画面の映像が出てこないようだ。
窓側に座りたいと思っていたので、席を交換してあげた。
これで過ぎ去りしアメリカの大地を上空から見ることができる。
しめしめ。


そしてこれが今回行くことができなかったアメリカの映像である。


まずは高い山頂が頭を出し、


連なる峰々を軽くスルー。



幾何学模様の畑?がいくつも現れ、


こんな大地が広がっています。


うにょうにょしすぎな川


これはロッキー山脈かなにか?


ごっついのお。山の陰が見事。


血のように赤い湖。


赤や黄色の紅葉がきれい。もう秋なんだ。


地表変動のせいかこんな形になってます。


ドラクエの山ってこんなだよね。


地平線がかすんで見える。


こんどは砂漠で赤く染め上がった山


ナゾのクレーターが・・・



こんな感じでアメリカを後にし、メキシコについたのでした。

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プロフィール

HN:
Rei
性別:
男性
自己紹介:
人嫌いがノープランで世界中を旅しています。