特に自分に課した取り決めもなく、自由に世界を旅しています。よかったら
前にメキシコのモーテルはおすすめと書いたのですが、それは場所によりけりだということが判明しました。
メキシコのモーテルは時間制のところが多く、
3時間で100ペソとか、12時間で350ペソとか、
そういう風に区切っている場合があります。
事前にちゃんと聞かないと2倍に金額を払わされます。
もちろん、次の日までの安いプランがある所もあります。
後ろ髪を引かれる思いでCilao(シラオ)のホステルから出発、
長居しすぎたので早々と走り出します。
↑なんだかかっこいい靴の広告看板。かっこいいので撮ってみました
道端で盆栽を売っている人を発見しました。
こっちでもボンサイって言うのでしょうか。
↑ ↑
その先、だったか前だったか、ウェスタングッズを売っている大きめの店を見つけ、目を奪われました。
カウボーイハットやソンブレロ、ベルトに馬具から、お笑いのスギちゃんが着ていたようなデニムベストまで盛りだくさん。
入ってみたかったのですが、お金と時間がございませんので、横目で見ながらゆっくり通りすぎました。
ハイウェイ沿いのタコスレストランで昼食。
英語を話せる男性がいて、懇切丁寧に接客をしてくれました。
水もくれて、大満足。
のはずだったんですが、
会計時に値段を聞いて驚愕、なんと100ペソも取られたのです。
そんなに腹一杯になっていないのに。タコス5枚と飲み物1本だけなのに・・・
これは今度から気をつけます。
今まではテーブルクロスのある店でもそんなに高くはなかったのですが、
つぎから注意して店を選ばなくては。
値段も最初に聞いておくべきだったかな。
手持ち金がもうないです。
レオンという大きな街に入ったあたりで腹が猛烈に痛くなったので、ちょうどそこにあったアウトレットモールへ直行。
正直危なかった…。
自転車のエニグマ君も体調不良なのかパンクしたので、モールの道路を挟んで向かいのモーテルへ。
こんな立地だから高いだろうと思っていました。
300ペソ以上だったらよそへ行こう
そう心へ決めてモーテルへ。
掃除のおばちゃんのような人に値段を聞くと、なんと290ペソだそう!
これはいいと、早速部屋を取りました。
部屋に入ってそうそう電話がなりました。
相手はここのスタッフでしたが、なにを言っているのか全然わかりません。
こちらが困っていると知ると、むこうはすぐにさよならを言い電話を切りました。
きっと 飲み物などはいかがでしょう、という感じの内容だったのではないかと予想し、すぐに忘れてしまいました。
大事なことだったら、こんなにあっさり切らないでしょうし。
自転車を修理してからレオンアウトレットモールへ行ってみます。
想像よりも小さかったのですが、予想以上に良いデザインの服やアクセサリーが置いてありました。
スポーツ店も豊富で、在庫数は日本とそう変わりません。
欲しい服がたくさんあり、しかも日本に比べればかなり安いのですが、
今は手持ちが心もとなく、ついでに今旅をしている生活を考えるとそれらはやはりお高めのお値段。
具体的に言うと、上着系は日本円にして3000円から6000円あたりで売っていて、
日本で買えばおそらく8000円以上するだろう商品なので安いのですが、
6000円あったらホテルに3泊くらいできますし、食費にすれば1週間以上は持ちます。
普段50ペソで高い安い言っている身分としては、700ペソの商品はなかなか手が出せないということです。
ウィンドウショッピングも終わり、モーテルの部屋でのんびりとくつろぎます。
はー 幸せだなー、
などと思いながら就寝。
やはり安全で暖かくてきれいなベッドはいいですね。
深夜3時過ぎ、電話がなりました。
何事かと出てみたはいいが、なにを言っているのかわかりません。
スペイン語には強くない電子辞書ちゃんを手に取り、
部屋に来てください
という文章を片言で読み上げます。
部屋に来た女性たちに何か言われ続け、ようやく
290ペソは12時間の値段で、朝までいるにはもう290ペソ払ってください、もしくは出て行って
と言っていることがわかりました。
そんなの聞いてねーし深夜に出て行けるわけねーだろ!何考えてんだ馬鹿じゃねーのかだったら最初っから言えや!
と言いたかったのですが、英語だったらまだしもスペイン語ではその言葉は思い浮かばず、
結局下手に出て頼み込む作戦に出ました。
お金ないから朝の6時までいさせて!
こう言ったわけです。こんなところでわざわざ金をおろして高い宿泊費を払いたくありません。
頭の悪そうな女性従業員の一人はなにを言ってもだめだだめだの一点張りで、払うか出て行くかという言葉を執拗に繰り返しています。
相手に通じさせようという心がまったく見えず、こちらの言っていることも汲み取ろうとはしなくてとても感じが悪いです。
もうひとりの若めの女性が上に聞いてきたらしく、5時までだったらここに居ていいということになりました。
お礼を言って扉を閉めました。
5時なら結局まだ夜明け前で意味が無いな、と思いつつ急いで出発準備をし、残りの1時間を睡眠に当てました。
5時に目覚ましが鳴り、起きました。
だらだらと20分かけて身支度をしましたが、もう催促の電話はかかってこないようだったので、
せっかくだからと6時まで引き延ばしてからモーテルを出ました。
それでもあまり眠れていません。
門をくぐると、まだまだそこは夜。
昼に見つけていた近場のコンビニへコソコソと向かいます。
意外にもランニングをしているおじさんや自転車で走り去る人がちらほらといます。
車も多く、バスの中には乗客がかなり見られました。
意外と大丈夫そうだと考えながら、コンビニのテーブルに着き、コーヒーとサンドイッチをゆっくり時間をかけていただきます。
店の人に、日の出までここにいていいか、と たった今辞典で調べた言葉で聞くと、こころよく了解してくれました。
そこで1時間30分ほど、
辞書を見たり地図を見たりメキシコへ来て初めてATMで現金をおろしたりして時間をつぶして日の出を待ちました。
7時30分頃、外は明るくなり人通りも増えてきました。
コンビニの前にはたむろしている人がたくさんいます。
車を待っているのでしょうか。
店員に会釈をして自転車に乗ります。
今までずっと昼前~昼に出発していたので、朝の景色が新鮮で楽しい気分にさせられました。
やっぱり朝はいいな、と、
これからも早朝に出発したいな、と、
内心無理なのはわかっていながらそんなことを思い浮かべつつ、幹線道路を走っていきました。
メキシコは物価が安いが、食べ物と飲み物はそれほどでもないようだ。
屋台で売っているものは安く、タコスで一個5〜12ペソ、ジュースだと約800mlほど?で10〜15ペソくらいだ。飲み物は高め。
コンビニやスーパーを使うとかなり高い。
サンドイッチは一箱20〜40、コーラの700mlペットが10〜12、アメリカ産のポテトチップは27くらいだった。
安いだろうと思ってガンガン買っていたら、すぐに数万円が飛ぶので注意したい。
田舎の朝は早く、5時6時にはここの人たちはみんな起きて活動していた。
9時頃にここを離れる。
もっと早く出発しようと思ったが、遅くなってしまった。
習慣というものはじつにおそろしい。
ここから50kmでグアナフアトだそうだ。
気を取り直して山道を進んでいく。
坂が多く、天気もいいので喉が渇く。
グアナフアト近くの商店で飲み物を買う。
ジュースかと思って買った 瓶の青い炭酸は、どうやら酒だったようだ。
ジュースの棚に置いてあって紛らわしいことこの上ない。
狭いトンネルを3つほど抜け、グアナフアト中心部へ到着する。
疲れていたので、屋台でビニールに入ったオルチャータを買ってからガイドブックに載っているホテルを探す。
宿を探していると、道を歩いている人が財布から何かを取り出してこちらに声をかけてきた。
「ホステル」
と一言言うと、名刺大の紙を渡されてすぐに去って行った。
これはありがたい。
が、地理が分からない以上、探しようがない。
とりあえず目的の宿を探す。
そのホテルの前に着くと、ちょうど呼び込みをしていたようで、すんなりホテル内へ。
部屋を見せてもらった。
あまりきれいではないが悪くはない。
250ペソだそうだ。
もっと安い部屋はあるか、と聞こうとしたが、
向こうがWi-Fi?と聞きまちがえたのでとりあえず頷く。
しかしこの部屋はネットが繋がらないらしい。
後ろからおかみさんが別の部屋があると、オーナーっぽいおじさんを差し置いて案内してくれた。
さっきより広く、値段も変わらないらしい。
値段についておじさんとおかみさんが後ろで軽くもめているが、こちらには関係ない。
快く2泊お願いする。
しかしここがかなり悪物件だった。
毎日、夜は9時すぎまで、朝は8時ごろから、
隣と向かいの部屋でエアロビやサルサの練習に使っているらしく、
とにかく爆音で音楽を流すのだ。
重低音が部屋に響く。
シャワーの湯の出も悪く、TVもつかない。
2日目はネットが繋がらなくなり、イヤホンで騒音をごまかすこともできなくなった。
着いたその日はゆっくり休み、次の日に観光する。
ボサノヴァカフェというところに行ってみると、
マスターが 地球の歩き方 のこのカフェの記事コピーを渡してくれた。
日本語が書かれている。
丁寧に接客してくれ、この広場の景色もいい。
隣の席ではJaponという単語が聞こえる。
反対のテーブルでは ナルト ポケモン と聞こえてくる。
これはこちらを見てその話をしているのかどうかが重要なところだ。
日本はこちらではそんなにメジャーというイメージがないのだが、実際はどうなのか。
どちらにしても、こちらとしては少し居心地が悪かった。
カフェは良い所だったと念は押しておくが。
↑ボサノヴァカフェで頼んだフルーツのクレープとカプチーノ
丘の方へケーブルカーを使って登る。
歩いてもいけるそうだが、強盗が出るそうなのでやめた。
丘の上は見渡しがよく、少しのんびりする。
↑街並はきれいで、散策がなかなか楽しい
↑独立戦争に関わった英雄ピピラの像、らしい
↑メキシコに来ておいしいと思ったサングリアのジュース。あまり見かけない。
もともと酒なのだが、ジュースもあるのは知らなかった。
降りてくるとシアターに建っている像の影が家に映ってきれいだった。
この街はカフェが多くシャレた印象で、観光客が多いのか活気もある。
しかし、少し騒がしすぎるのがあまり肌に合わない。
夜には何かのイベントなのか、裸にペイントをした人たちが騒いでて、その後パレードかデモかなにかの列が道路に歩き連なる。
部屋に戻ると爆音の音楽が漏れてくる。
腹が立ったので、終わるまで部屋の中でオカリナの練習をしてやった。
でも向こうも仕事でやっているのがわかっている以上、悪いという気持ちもつきまとい、なかなか納得のいく練習にはならなかった。
追記:
一応もらったホステル情報を載せておきます。
ブラブラしてたらちょいちょいホステルが見つかるので、そこまで重要じゃないとは思いますが、
行った人いたらレビューを教えてくれると嬉しいな。
Hostal Arlequin
domicilio: Calle de Positos #4 Frente a la Unicersidad de Guanajuato
大学の中にあるんですかね?
サン・ミゲル・デ・アジェンデのホステルを出るため、荷物をまとめていると、
オーナーのおじさんが現れて少し微笑みながらあっさりと別れの挨拶をしてくれた。
いいホステルだったけど、ずっとここに居る訳にもいかない。
ということで、3泊で芸術の街を脱出しました。
街を出るとそこはまさにメキシコ!
カウボーイが馬に乗って颯爽と駆け抜けていそうな景色が広がります。
というか、実際ハットをかぶった人たちが馬を乗り回しているのをよく目にすることができます。
みなさん、ちょっとメキシコの景色を思い浮かべてください。
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いいですか?
その映像から、とりあえずソンブレロをかぶった3人組を取り除いてもらって、
コンクリートの道路を敷いて、
そのまわりに看板やら「bienvenidos! ~」(ようこそ!どこどこ)と書かれた村への木の門やらを多数配置してください。
まわりに低木をほどほどに生やしてもらって…
はい、その光景です。それでだいたい合ってます。
そんな景色の中を楽しく走り、途中ちょっと寄り道をしました。
アトトニルコ(Atotonilco)という小さな村なんですが、
そこが何とか文化財に指定されているらしいので覗きに行った次第です。
教会の天井絵を見てささっと戻ります。
村中で、ここら辺に住んでいるっぽいアメリカ人が英語で話しかけてきました。
この村の写真を撮っていたようです。
どうもWhere系の質問(どこから来た、どこへ行く、など)が英語でもスペイン語でも日本語でも苦手なので、
返答にいつも四苦八苦してしまうんですよねぇ。
そのままドロレスイダルゴという街へ。
通りがけのタコス屋で遅い昼食を。
高そうに見えたのですが、意外と安くて満足のいく手前くらいまで食べることができました。
いつもは腹5分目くらいで抑えています。
そこの店員達に声をかけられ、英語とスペイン語とジェスチャーで、
「気をつけてね」
「夜は絶対外に出るんじゃない。寝てなさい」
と釘をさされました。
どうやらここら辺は治安が悪いようですね。
そういえば、前からよく現地の人に「危なくないの?」とか「気をつけて」とか言われていたっけ。
やっぱり危険なのかなぁ。
お礼を言って、近場のホテルを覗いてみます。
けして高くはないがすごく安くもないところだったのですが、
ここは静かで安全です
と言われたので、ここに泊まることを決意。
そ、そんなに治安悪いの?
この日は軽く街を見回り、あとは部屋でゆっくりしていました。
次の日、街の中心部へ。
ここはメキシコの独立戦争を発祥地で、イダルゴ牧師という人が独立の声を初めて上げた土地なのだそうです。
独立戦争については、前にもアクルコという街で話を聞いていたので、なんとなく気になっていました。
それから街を出て、緑の看板(日本で言うところの青カン)をたよりにグアナフアトを目指します。
50kmだから今日中に着くだろうと、意気揚々と駆け出しました。
しかしこれが大誤算。
なんと道を間違えてしまっていたのです。
看板に騙された…
南東に行くはずが、南に向かっていました。
どうりで田舎道で山道のはずだ。
そして気づいたのは50kmほど走ったところ。
日も暮れてきて、もう後戻りはできません。
まあ景色はきれいだったので、そこまで悔いてはいませんが。
しょうがないので一か八か先へ進みます。
が、上り坂が多いため思うように距離を稼げずに時間が過ぎてしまいます。
進んだ先のT字路の角にあった商店でキャンプしてもいいか訪ねます。
OKが出ました。
危ないからと敷地内へ入れてくれ、中にいた犬のモンキース君に挨拶。
本物のメキシカンだという男の子(見た目高校生くらい、実際はもっと上かも)に、少し馬に乗せてもらいました。
鞍などなにもついていなかったのでどこを掴めばいいのかわからず、脚で挟めば太ももがつりそうになるし、メキシカンは馬を振り回すし。
↑この子に乗った
そんなことをしながら日が暮れてきました。
ここは家族が多いみたいで、色んな人が話しかけにきてくれます。
飲み物を買おうと敷地の門を出て商店へ。
この家のお父さんが優しい物腰で商品を見せてくれます。
パンとコーラを買ったあと、モンキースのそばで夕食を食べていると、
そこの男の子が
モンキースにはパンをあげないでね、もう食べ終わったから
と言い、その後も何か話していましたが、よくわかりませんでした。
店番のお父さんがこちらへ来て、1ℓの水をくれました。
いつかトラックの運ちゃんに絡まれた際に店のおばさんにもらった水と同じものでした。
これがメキシコでは1番有名なのでしょうか。
そしてお父さんがなにか言葉を言い、こちらが理解していないとわかると、肩を ポン と叩いてくれました。
その叩き方が本当に優しくて、ここにキャンプしてよかった、道を間違えてよかったという気持ちにさせてくれました。
きれいな夕焼けのあと、また雨が降ってきたのでテントに逃げ込みます。
雷が激しく鳴り怖くなったので、いったん屋根の下へ避難しました。
しかしそこはさすがメキシコ、待てば雨はやみます。
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