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となりの国

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初めての道間違い アルトトニコ〜ドロレスイダルゴ

サン・ミゲル・デ・アジェンデのホステルを出るため、荷物をまとめていると、


オーナーのおじさんが現れて少し微笑みながらあっさりと別れの挨拶をしてくれた。



いいホステルだったけど、ずっとここに居る訳にもいかない。




ということで、3泊で芸術の街を脱出しました。


街を出るとそこはまさにメキシコ!


カウボーイが馬に乗って颯爽と駆け抜けていそうな景色が広がります。


というか、実際ハットをかぶった人たちが馬を乗り回しているのをよく目にすることができます。



みなさん、ちょっとメキシコの景色を思い浮かべてください。



    ・


    ・


    ・


    ・


    ・


    ・


    ・


    ・



いいですか?




その映像から、とりあえずソンブレロをかぶった3人組を取り除いてもらって、



コンクリートの道路を敷いて、


そのまわりに看板やら「bienvenidos! ~」(ようこそ!どこどこ)と書かれた村への木の門やらを多数配置してください。



まわりに低木をほどほどに生やしてもらって…




はい、その光景です。それでだいたい合ってます。




 
    ↑山を切り出して線路を引いているのが実にメキシカン



そんな景色の中を楽しく走り、途中ちょっと寄り道をしました。



アトトニルコ(Atotonilco)という小さな村なんですが、


そこが何とか文化財に指定されているらしいので覗きに行った次第です。


5kmくらいの寄り道なので、よゆーよゆー。



教会の天井絵を見てささっと戻ります。


時間が心配だったので。




    ↑天井です

    ↑外観はこんなの



村中で、ここら辺に住んでいるっぽいアメリカ人が英語で話しかけてきました。


この村の写真を撮っていたようです。


どうもWhere系の質問(どこから来た、どこへ行く、など)が英語でもスペイン語でも日本語でも苦手なので、


返答にいつも四苦八苦してしまうんですよねぇ。





そのままドロレスイダルゴという街へ。



通りがけのタコス屋で遅い昼食を。


高そうに見えたのですが、意外と安くて満足のいく手前くらいまで食べることができました。
いつもは腹5分目くらいで抑えています。



そこの店員達に声をかけられ、英語とスペイン語とジェスチャーで、


「気をつけてね」


「夜は絶対外に出るんじゃない。寝てなさい」


と釘をさされました。



どうやらここら辺は治安が悪いようですね。



そういえば、前からよく現地の人に「危なくないの?」とか「気をつけて」とか言われていたっけ。


やっぱり危険なのかなぁ。



お礼を言って、近場のホテルを覗いてみます。


けして高くはないがすごく安くもないところだったのですが、


ここは静かで安全です



と言われたので、ここに泊まることを決意。


そ、そんなに治安悪いの?




この日は軽く街を見回り、あとは部屋でゆっくりしていました。





次の日、街の中心部へ。


ここはメキシコの独立戦争を発祥地で、イダルゴ牧師という人が独立の声を初めて上げた土地なのだそうです。


独立戦争については、前にもアクルコという街で話を聞いていたので、なんとなく気になっていました。




それから街を出て、緑の看板(日本で言うところの青カン)をたよりにグアナフアトを目指します。


50kmだから今日中に着くだろうと、意気揚々と駆け出しました。





しかしこれが大誤算。


なんと道を間違えてしまっていたのです。



看板に騙された…



南東に行くはずが、南に向かっていました。


どうりで田舎道で山道のはずだ。


そして気づいたのは50kmほど走ったところ。


日も暮れてきて、もう後戻りはできません。


まあ景色はきれいだったので、そこまで悔いてはいませんが。






しょうがないので一か八か先へ進みます。


が、上り坂が多いため思うように距離を稼げずに時間が過ぎてしまいます。



途中雨が降ってきたので木の下で雨宿り。


    ↑雨雲が上空に



進んだ先のT字路の角にあった商店でキャンプしてもいいか訪ねます。


OKが出ました。


危ないからと敷地内へ入れてくれ、中にいた犬のモンキース君に挨拶。


かわいい。




本物のメキシカンだという男の子(見た目高校生くらい、実際はもっと上かも)に、少し馬に乗せてもらいました。


鞍などなにもついていなかったのでどこを掴めばいいのかわからず、脚で挟めば太ももがつりそうになるし、メキシカンは馬を振り回すし。


    ↑この子に乗った



そんなことをしながら日が暮れてきました。


ここは家族が多いみたいで、色んな人が話しかけにきてくれます。



飲み物を買おうと敷地の門を出て商店へ。


この家のお父さんが優しい物腰で商品を見せてくれます。



パンとコーラを買ったあと、モンキースのそばで夕食を食べていると、


そこの男の子が


モンキースにはパンをあげないでね、もう食べ終わったから



と言い、その後も何か話していましたが、よくわかりませんでした。





店番のお父さんがこちらへ来て、1ℓの水をくれました。


いつかトラックの運ちゃんに絡まれた際に店のおばさんにもらった水と同じものでした。


これがメキシコでは1番有名なのでしょうか。


そしてお父さんがなにか言葉を言い、こちらが理解していないとわかると、肩を ポン と叩いてくれました。


その叩き方が本当に優しくて、ここにキャンプしてよかった、道を間違えてよかったという気持ちにさせてくれました。




きれいな夕焼けのあと、また雨が降ってきたのでテントに逃げ込みます。


雷が激しく鳴り怖くなったので、いったん屋根の下へ避難しました。



しかしそこはさすがメキシコ、待てば雨はやみます。


テントで動物や人の足音を聞きながら、警戒しつつ眠りについたのでした。



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Rei
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自己紹介:
人嫌いがノープランで世界中を旅しています。