特に自分に課した取り決めもなく、自由に世界を旅しています。よかったら
トルーカから出発して、でかい道路を辿る。
雨が降りそうだったので、
サン・バルトロ・デル・ジャノという古びた村でモーテルを見つけて1泊。
馬に乗っている人がいた。
ソンブレロも相まって、とても恰好よく見えた。
自転車が潰れたら馬を買って進もうかと考える。
次の日、アルタコムルコに到着し一休み。
ここで死者の日を迎えるため2泊するつもりが、つい長居してしまい3泊も泊まってしまった。
ここのモーテルにはスパがついていて、スタッフの人たちもものすごく愛想がよかった。
高かったけど。
この街に数件、小さなゲーセンがあったので、覗いてみた。
KOFなどの格闘ゲームが多く人が集まっており、ダンレボのようなものもあったがそれはどこも人気はなかった。
他にもシューティングやギターフリークスのようなゲームもちょこちょこっとある、本当に小さな店だ。
ちょっとやってみたかったが、勝手がわからないのとみんな結構上手くてプレイする勇気がでなかった。
後日聞いた話だが、この街はメキシコ現大統領の出身地だったようだ。
死者の日であったにもかかわらず、あまり大きなイベントは見当たらなかった。
ただ、死者の日の祭りは興味がなかったため、気にしてはいない。
祭り近くは犯罪が増えそうだったので、それだけが心配だったのだが、まったくなにも起きなかった。
アルタコムルコを出発し、20km先のアカンバイ(Acambay)という街で1泊した。
ずっとアカンベイと読んでいて、面白い名前だと思っていたが違ったようだ。
始めはとても小さなところだという印象であったが、中心へ入っていくと人がたくさんいて活気があり、なかなか良さそうなところだった。
店もたくさん建っている。
もう1泊して観光しようと思ったが、先を急ぐことに。
メキシコに来てからというもの、1日に20~30kmくらいしか走っていない。
↑道中の写真。街の名前はわからない
メキシコは本当に山が多い。
アカンバイからはひたすら上り坂で、眼下の平地の道路を恨めしく目をやりながら、やっと峠を超えた。
小さな村、というか店がちょこっと並ぶ街道(San Jeronimoというところと思われる)でついに自転車のペダルが外れてしまった。
とりあえず腹ごしらえにと商店へ足を運ぶ。
他の客が食べていた、エビせんのようなせんべいにイカやらトマトやらアボカドやらキャベツやらを載せたものを注文する。
せんべいが香ばしくてうまいが、タバスコが辛すぎて唇がヒリヒリする。
食べ終わるころにまわりのタクシードライバーや通り人や店番の人がたくさん来て
「どうしたのか」
「どこへ行くのか」
などと声をかけてくれる。
ペダルが壊れたことをジェスチャーで言うと、
隣町のアクルコ(Aculco)で直してもらうと良い ということを皆言っているようだ。
それじゃあ行ってみようかな、とのんびりサクランボのジュースを飲んでいると、
また話しかけられ、自転車を持ち上げてトラックに載せてしまった。
どうやら連れて行ってくれるらしい。
そんなこんなで、話の通じないおじさんと2kmのドライブしながら会話に悪戦苦闘した。
とても良い人で、通じないとわかっていながら一生懸命こちらに話を振ってくれた。
アクルコで自転車の部品を交換する。
90ペソとかなり安かったが、どうやらeconomicoらしく、Queretaroあたりまでしか持たないそうだ。
メキシコではそんなに良い部品も手に入らないらしい。
スペイン語がわからないので本当にこんなことを言っていたかはわからないが、たぶんそんな感じの内容だったのだと思う。
とりあえず自転車は回復し、もとの場所まで運んでもらった。
↑交換した部分
少し進んだ先のコンビニでコーヒーでも飲みながらのほほんと地図を見ていたのだが、
アクルコがきれいな街でもう少し見てみたかったのと、ルートを変更するかもしれないのとで、
道を戻りアクルコへ向けてタイヤを向けた。
道中、修理してくれた自転車屋と偶然会う。
家がちょうどその道にあり、休憩中に帰っていたようだ。
何か問題があったのか、
と聞かれたので、
もっと見てまわりたい、とか、ここが気に入った、とか
少ししか知らないスペイン語と動作を駆使して伝えてみた。
通じたかどうかわからないが、納得してくれたようだ。
街は白い建物が並び、黒い小さな看板がアクセントになって、オシャレな雰囲気で包まれている。
通りがけに見つけたホテルに直行する。
ここに英語が堪能な人がいて、明るく楽しくこのホテルの説明をしてくれる。
フレンドリーな対応と割と安い値段が気に入り、ここに2泊することに決める。
メキシコシティから約70km西の街、トルーカに着きました。
この街結構好きです。
街並がきれいだし、人は多いけどそんなにごみごみしていないし、道に迷わないし。
↑ソカロ(中心部の広場)でパンフルートかなにかを吹く大道芸人。腕前はそこそこ。
もうすぐ「死者の日」という、ハロウィンのような祝日があるので、街はドクロのチョコや飴であふれ返ってます。
悪魔の衣装を着た人たちも街中に現れ、歩き回っています。
そんなお祭りムード漂う中、ツーリスモ(これまででいうビジターセンター、のはずだがどっちかというと旅行会社っぽい雰囲気のところ)を探し出し地図をゲット。
それからソカロ(街の中心部の広場)あたりをうろつきました。
パッとした見所はないのですが、見れば見るほど良い街です。
店もそろっていて人々もやさしい。
↑死者の日に向けた置物。お供え物ってことかな。
↑この街のカテドラル(左)となにかの建物(右)。なんなのかは謎。
↑↓大学みたいなところで展示されてる、なんとかっていう人の作品。
スペイン語がわからないので、詳しくはわかりません。
もう少し滞在したいのですが、11月2日の死者の日になる前にもっと進んでおきたいので、残念ですが2泊で出発する予定です。(これを書いた日が数日前)
気づいたのですが、メキシコにはジムやプロテインショップ、トレーニング用品店が多く、体を鍛えるのに情熱を燃やす人が多いみたいです。
そういえば腕や胸筋が厚い男が多い気が。
骨格の問題化と思っていましたが、ちゃんと鍛えているんですね。
俺もがんばんなきゃなぁ。
さて、愛しのプラスチックオカリナもようやく届きましたよ。
本当に待ちに待ちました。
3週間くらい待ちました。
で、やっとメキシコシティから出ることができたのですが…
とりあえず西に向けて自転車を走らせたわけですね。
某地球の歩き方によると66kmで隣町に着くと書かれています。
それなら1日で着いちゃうわ。楽勝だわ。
と、意気揚々とチャリをこいでいたのですが、
数十分後、
なんじゃこりゃー!!!
目の前に立ちはだかる壁の数々。
まずですね、
「3週間のブランク」
これですわ。
思っていた以上に体力が落ちているのです。
たしかに毎日屋上でネコと遊んだりハーモニカやオカリナを吹いたりしてだらだらしていた。
そのつけが今ここできてしまったのか。
しかしそんなに後悔はしていません。
無理して体調を崩したら元も子もないので。
メキシコシティは空気が悪いのです。
そして、
「標高の高さ、空気の薄さ」
ちょっと漕いだだけで息が切れます。
体に力が入りません。
段差や階段で自転車を持ち上げられず、まわりの人たちに手伝ってもらう始末。
とにかく体に負担がかかるのです。
それから
「とにかく登り坂」
しかも急勾配!
なにこれ!? ダメ押し?
体力がきてしまっているので、自転車を押して歩くしかありません。
もひとつ、
「毎日昼過ぎの雨」
ふつうの雨ではありません。
ただもう豪雨。
スコールかっての。出歩けないじゃんかよー。
今のところ運良く濡れずに済んでいますが、走る時間が見る見る減っていきます。
これら見事な連携効果で、お隣トルーカ(toluca)に付くまでに3日かかってしまいました。
もうすぐ『死者の日』という祝日があるので早く進みたかったのに。
しかしここでわかったことが。
この間、通りがけのホテルに毎回泊まっていたのですが、
メキシコのモーテルは部屋が広くて設備がいい。
かつ安めのところが多い。
これまで2回ほど泊まったのですが、その印象を書き出すとこんな感じです。
2階建てで1階が車庫になっていて、扉は全自動で閉じます。
自転車も余裕で置けちゃいます。(北米では部屋に入れないといけなかった)
2階に部屋があり、場所によっては眺めがいいです。
係員が扉の開け閉めや管理をしているので、部外者が入ってくる恐れは少ないと思います。
値段は200~400ペソくらい。探せば100ペソ台のホテルもあるので、値段的にはそこそこでしょうか。
今回泊まったのは240ペソの、ハイウェイ上にある片田舎のモーテル。
ここの看板にはホテルと書いてあるので、他のところでも注意が必要です。(Auto Hotelと書かれている所もある)
普通のモーテルとちょっと違い、ラブホテルも兼ねてるのか、灰皿にコンドームが…
テレビはモザイク無しのえっちい番組が見放題。
入り口にバーがあるらしく、ルームサービスでアルコールが頼める次第でして。
楽しい一日を過ごしました!
※12ペソ=1ドル 1ドル=100円 つまり240ペソ=2000円くらいか
メキシコ情報おわり。
こっちの宿はチェックアウトが12時~1時が多いので、ゆっくりできるのもいいですね。
と、このように出発がますます遅くなるのでした。
p.s. ゴムがサービスで置いてあるホテルは結構あるみたいです。(後日談)
さすがメキシコ。
それと、モーテルは時間で区切られているところもあるので、事前に確認しないと12時間後の夜中に叩き起こされて2倍の値段を払うことになるかもしれません。
プロフィール
最新記事