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となりの国

特に自分に課した取り決めもなく、自由に世界を旅しています。よかったら

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クマのねどこ

 
   ↑自転車とザック。重い



愛しのモーテルを出て30分でデルタジャンクションのダウンタウンに到着した。


安宿を探すためにvisiter centerへいく。
ここで売っているジュースがスーパーよりも数セント安かった。
アラスカでは小さな店のほうがものを安く買えるらしい。


結局面倒になり、そのまま突き進むことに決定。

水はモーテルで確保してあるので、
スーパー、こっちで言うグローサリーストアで食料を購入。
ゲータレードが安かったので4本買った。




長い長い道を突き進む。
最初はなだらかな道が続き、
数時間後には坂が多少出てきた。

やっぱりのぼり坂はつらい。
日本を自転車で旅したころから坂が苦手で、
のぼりが来たら自転車から降りて手で押し、
くだりが来ればブレーキをすり減らして効かなくさせてきた。


  
   ↑こんな道が延々と続く・・・



キャンプ場ではないがそれらしい設備がある休憩場を発見し一休みしていると、
向こうから細身の男性が近づいてきた。

フランス人のチャリダーらしいその人は、アラスカ・カナダをまわって3日後に帰るらしい。


ふたりとも片言の英語を駆使しながら会話する。
実はこの先の行程を迷っていたので、全てまわったという彼に情報をもらおうと思った。

彼がいうには、
トックという街から左手に行くドーソンシティの道のりは厳しく、舗装されていない上に起伏が激しく距離も長いという。ドーソンシティ自体はウェスタン風の街並らしい。
それにくらべ、トックから直進するルートはちゃんとコンクリートで道の景色もきれいだというが、その先のビーバークリークはあまり印象に残ってないらしい。


ずっとドーソンシティには行ってみたいと思っていたが、トックへ向かうこの道ですらきついのに、
そんなハードなルートを通ることなんかできるのだろうか。
心はビーバークリークに傾き始めた。



休憩所で泊まるという彼を残し、もう少し進むことにした。

いい時間だったので一緒に泊まろうかとも思ったが、気を使うのもあれなのでやめた。



2時間ほど走る。
川のほとりにつながる分かれ道があり、その近くに森の中へ入れる人工的な木のトンネルがあった。


入ってみるとすぐそこに石で作られたたき火の後と、丸太を横にしただけの椅子があった。
不自然に細い丸太が2本立てられ、柱になっている。

どうやら数日前にここで野宿した人がいたようだ。


すこし奥のほうも探索してみる。

すると奇妙な空間が広がっていた。
5畳くらいの広さの平らな地面と段差があり、その段差はベットのようだ。
地面には人間らしい糞が落ちている。
なぜ人間だとわかるかというと、近くに紙が落ちているからだ。

他にもさびた缶詰の空き缶や潰れたバケツなど、人工物が散らばっている。


誰かがここに住んでいたのだろうか。


熊の寝床かとも思ったが、色々見回ったが人骨などはないようなので、熊に襲われた気配はなさそうだ。

だとしたら安全だろう。
ということで、入り口にほど近い柱のところまでもどりテントを張る。


食料を遠ざけるため広場の奥に置き、念のため火をおこし、リスがたてるガサガサという音に警戒しながら浅く眠った。





   ↑雨と晴れの狭間、だったところ

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結局面倒になり、そのまま突き進むことに決定。

水はモーテルで確保してあるので、
スーパー、こっちで言うグローサリーストアで食料を購入。
ゲータレードが安かったので4本買った。




長い長い道を突き進む。
最初はなだらかな道が続き、
数時間後には坂が多少出てきた。

やっぱりのぼり坂はつらい。
日本を自転車で旅したころから坂が苦手で、
のぼりが来たら自転車から降りて手で押し、
くだりが来ればブレーキをすり減らして効かなくさせてきた。


  
   ↑こんな道が延々と続く・・・



キャンプ場ではないがそれらしい設備がある休憩場を発見し一休みしていると、
向こうから細身の男性が近づいてきた。

フランス人のチャリダーらしいその人は、アラスカ・カナダをまわって3日後に帰るらしい。


ふたりとも片言の英語を駆使しながら会話する。
実はこの先の行程を迷っていたので、全てまわったという彼に情報をもらおうと思った。

彼がいうには、
トックという街から左手に行くドーソンシティの道のりは厳しく、舗装されていない上に起伏が激しく距離も長いという。ドーソンシティ自体はウェスタン風の街並らしい。
それにくらべ、トックから直進するルートはちゃんとコンクリートで道の景色もきれいだというが、その先のビーバークリークはあまり印象に残ってないらしい。


ずっとドーソンシティには行ってみたいと思っていたが、トックへ向かうこの道ですらきついのに、
そんなハードなルートを通ることなんかできるのだろうか。
心はビーバークリークに傾き始めた。



休憩所で泊まるという彼を残し、もう少し進むことにした。

いい時間だったので一緒に泊まろうかとも思ったが、気を使うのもあれなのでやめた。



2時間ほど走る。
川のほとりにつながる分かれ道があり、その近くに森の中へ入れる人工的な木のトンネルがあった。


入ってみるとすぐそこに石で作られたたき火の後と、丸太を横にしただけの椅子があった。
不自然に細い丸太が2本立てられ、柱になっている。

どうやら数日前にここで野宿した人がいたようだ。


すこし奥のほうも探索してみる。

すると奇妙な空間が広がっていた。
5畳くらいの広さの平らな地面と段差があり、その段差はベットのようだ。
地面には人間らしい糞が落ちている。
なぜ人間だとわかるかというと、近くに紙が落ちているからだ。

他にもさびた缶詰の空き缶や潰れたバケツなど、人工物が散らばっている。


誰かがここに住んでいたのだろうか。


熊の寝床かとも思ったが、色々見回ったが人骨などはないようなので、熊に襲われた気配はなさそうだ。

だとしたら安全だろう。
ということで、入り口にほど近い柱のところまでもどりテントを張る。


食料を遠ざけるため広場の奥に置き、念のため火をおこし、リスがたてるガサガサという音に警戒しながら浅く眠った。





   ↑雨と晴れの狭間、だったところ
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Rei
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自己紹介:
人嫌いがノープランで世界中を旅しています。