特に自分に課した取り決めもなく、自由に世界を旅しています。よかったら
トックから出て数日、やっとアラスカとカナダの国境付近に到着した。
last shopと書かれた売店で、初日からずっと気になっていたチョコプディングのバラ売りを発見し購入。
スーパーでは4個入りのものしかなく、さすがにそんなに食べられないだろうと諦めていたものだ。
食べてみると、舌触りがなめらかで甘すぎることもなく、思ってたよりずっとおいしかった。
自転車で先に進むとまたも次の店とlast shopの文字が。
新しくできたところだろうか。
カフェもあったようだが、すでに昼を食べてしまったので寄り道せずにハイウェイをたどる。
坂のてっぺんまで行くと、アメリカ側の税関が見えた。
出国手続きなど何もないまま横を通り過ぎる。
このまま行ってしまって大丈夫なのだろうか。不安がよぎる。
そのまま進むと赤信号が道にぽつんとあった。
15分待てと書かれている。
道に座り込んで待っているとpilot carと書かれた小型トラックが来て、
自転車を荷台に積み工事中の道路の終わりまで乗せていってくれた。
運転手の女性が陽気に話しかけてきた。
目的地を聞かれ、ビーバークリークと答えると、彼女は
わたしもそこに住んでいるの と言っていてなんだか嬉しかった。
とても小さい街よ とも言っていた。
道が悪いし、でかいトラックが通るから気をつけて と何度も忠告を受ける。
快活な人だった。
本当に道が悪い。
カナダの税関を、言葉の通じなさに呆れられながら突破。
質問は多少されたが、そんなに難しいことは聞かれず、
滞在日数と酒・可燃性物質は持っているか(ベアスプレー持ってますと言ったら、フーンという感じだった)といくら持っているか、クレジットカードはあるか、
で楽しんでおいでと送り出された。
その後もやっぱり道は悪く、悪戦苦闘しながらビーバークリークに着いた。
途中で見かけた reasonable と書かれた看板をたよりに1軒の店へ。
$99と$42の部屋があり、安いほうを頼む。
部屋の中は汚く薄暗かったが、それほど悪くない。
シャワーとトイレはちょっと入りにくい感じだったが、そこは目をつぶろう。
これならもう少し安くてもいい気がする。
値下げ交渉を駄目元でしてみればよかったか。しかし、「部屋があるか」だけでもチグハグな会話が繰り広げられたのだ。きっと無謀というものだろう。
こちらではUSドルとカナダドルを区別なく使っているようだ。
ためしに両方混ぜて使ってみたが、店員は顔色を変えなかった。
カナダドルを持っていなかったので助かった。
札やコインのデザインはカナダのほうが好みだ。
疲れていたが、自転車で街をまわる。
visiter centerはすでに閉まっていたので他の店を物色。
$10のサンドイッチセットを買い、レストランで$14のスパゲッティを注文。
ここの店員の女性もはつらつとしていた。
帰りに酒をもって歩いていた男に話しかけられるが、なにを言っているのかわからず、そのままやり過ごしてしまった。
どこかの場所を教えてくれていたようだった。
この街は面倒見がいい人が多い。
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